
この記事の目次
聖書通読【第42週 5日目】肉の弱さと、悔い改めない者に下る「小羊の御怒り」(列王記 第一 7章 / ヨハネの黙示録 6章)
① 7年と13年、時間の使い方は心を映す
ソロモン王は、神様の家である神殿を7年で建てました(1列王6:38)。ところが、自分の住む宮殿には13年もかけました(1列王7:1)。
たとえば、ある人が毎月の給料日に、まず旅行のための積立貯金をするとします。「来年の春には温泉に行くぞ」と、楽しみにしながら、決まった金額をきちんと取りわけておくのです。
ところが、献金はどうでしょう。日曜日の朝、財布をのぞいて「今月は出費が多かったから、このくらしかできない・・・と、残ったお金から捧げるということはないでしょうか。
旅行のお金は「一番はじめに」、神様へのお金は「一番さいごに」。金額の多い少ないの問題ではありません。どちらを先に思い出し、どちらを楽しみにしているか、その「順番」がちがうのです。
イエス様は、「あなたの宝のあるところに、あなたの心もある」と言われました(マタイ6:21)。また箴言には、「収穫の初物で主をあがめよ」と書かれています(箴言3:9)。神様は、私たちの「残りもの」ではなく、「はじめのもの」を喜んでくださる方なのです。
お金の順番は、心の順番を映します。ソロモンの7年と13年も、同じことを私たちに問いかけているのかもしれませんね。
公平のために言うと、宮殿は神殿よりずっと大きな建物でした。また神殿の材料は父ダビデが前もって準備していました。ですから、13年かかったこと自体が罪だったとは言い切れません。
それでも、後の歴史を知る私たちは気づきます。ソロモンはこの後、たくさんの外国の妻をめとり、偶像に心を向けていきました(1列王11章)。建物建てるのにかかった年数の数字は、心の小さな「ほころび」を映していたのかもしれません。
人は生まれつき心の芯まで罪に染まっている(腐っている)と断言することができます。あれほど知恵に満ちたソロモンでさえ、肉の欲に引っぱられていきました。
「自分は大丈夫」と思うときこそ危ないのです。
② 小羊が封印を解くとき
黙示録6章では、イエス様(小羊)が巻物の封印を一つずつ解いていきます。すると、戦争、ききん、死などの恐ろしいさばきが、地上に次々と起こります。
ここで大切なのは、さばきを始めるのが「小羊」だということです。私たちのためにほふられた、あのやさしい救い主ご自身なのです。十字架で私たちを救ってくださった方は、同時に、罪を正しくさばかれる聖なる王でもあります。
③ 岩に向かって叫ぶ人々
第六の封印が解かれると、王たちやお金持ち、力のある人々が、ほら穴や岩の間に逃げこみます。そして山や岩に向かって、「小羊の怒りから私たちをかくまってくれ」と叫びます(黙示録6:16)。
ここに、とても悲しい事実があります。彼らは、相手がだれかをはっきり分かっていました。それでも神様に「罪を悔い改めます」とは言わず、岩に向かって叫んだのです。
雷が鳴る夜、お父さんの胸に飛びこめばいいのに、わざわざ机の下に隠れる子どものようです。
本当に安全な場所は、神様から逃げる所ではなく、神様のふところだけなのです。
④ 恵みは「甘い」ものではない
「神様は愛だから、最後はみんな許してくれる」と考える人もいます。しかし、それは本当の恵みではありません。
恵みとは、罪を見て見ぬふりすることではありません。神様が罪を本気で裁かれるのです。しかし、その怒りの全部をイエスキリストが十字架で、引き受けてくださったこと。これが恵みです。
ですから、神様の怒りが本物であればあるほど、十字架の恵みもまた本物です。地獄の恐ろしさ、重さを知るほど、救いのありがたさが心にしみてきます。
⑤ 悔い改めと「行い」
本当の悔い改めとは、ただ「悪かった」と思うことではありません。自分が王様の座から降りて、イエス様を王としてお迎えすることです。
そして、救いは行いによって得るものではなく、ただ恵みによる贈り物です(エペソ2:8〜9)。
けれども、本当に救われた人の人生には、必ず「実」が結ばれていきます(エペソ2:10)。
リンゴの木は、リンゴを実らせたからリンゴの木になるのではありません。リンゴの木だから、リンゴが実るのです。
行いは救いを与えられたことの「お礼の代金」ではなく、救われた命がもたらす「しるし」なのです。
⑥ 今日のまとめ ➡ゴールから今を見る
ソロモンの弱さは、私たちの弱さです。黙示録のさばきは、本当に来る現実です。けれども、イエス様を信じる者にとって、小羊(イエスキリスト)は「怒りの裁き主」ではなく「身代わりの救い主」です。
今日、心の中で神様より大きくなっているものはないでしょうか。気づいたら、岩ではなく、まっすぐ十字架のもとへ身を寄せましょう。そこには、恐れではなく、喜びと感謝が待っています。