聖書通読 第31週 5日目】ルツ記1章・コロサイ人への手紙1章

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聖書通読 第31週 5日目】ルツ記1章・コロサイ人への手紙1章

【旧約聖書】ルツ記 1章 —— 絶望の焼け野原に芽吹く「ヘセド(真実の愛)」

士師たちの時代の自己中心的な暗闇から一転し、ルツ記は美しい一筋の光のような物語です。しかし、その幕開けは深い絶望に包まれていました。 飢饉から逃れるためにモアブの地へ渡ったナオミ一家でしたが、そこで夫を亡くし、さらに二人の息子までも失ってしまいます。異国の地で、財産も、家族も、将来の希望もすべて失い、空っぽになってしまったナオミ。彼女は「神様が私を苦しめた。どうか私のことを『マラ(苦しみ)』と呼んでくれ」と、嘆き悲しみます。

彼女の人生は、激しい山火事に焼き尽くされた「焼け野原」のようでした。誰の目にも、そこにはもう命の気配はなく、すべてが終わったかのように見えました。 しかし、その焼け野原の真っ暗な灰の下から、力強く緑の芽を出したのが、モアブ人の嫁であるルツでした。ナオミは「自分にはもう何もしてやれないから、故郷に帰りなさい」とルツを突き放しますが、ルツは決して離れようとはしませんでした。

「あなたが死んで葬られる所で、私も死んで葬られます。……あなたの民は私の民、あなたの神は私の神です。」

このルツの決断は、ヘブル語で「ヘセド(見返りを求めない、真実で尽きることのない愛)」と呼ばれます。すべてを失い、心を閉ざしてしまった姑に対して、異邦人の若い未亡人が示したこの小さな「ヘセド」の芽が、やがてダビデ王、そしてイエス・キリストの誕生へとつながる、壮大な救いの歴史の扉を開いていくのです。

【新約聖書】コロサイ人への手紙 1章 —— 宇宙を支える「絶対的な中心(キーストーン)」

ルツ記で一人の孤独な女性の人生に寄り添われた神様は、コロサイ人への手紙1章において、そのスケールの大きさを一気に宇宙規模へと広げます。パウロはここで、「私たちが信じているイエス・キリストとは、一体どれほど偉大な方なのか」を、息をのむような美しい言葉で描き出しています。

ここで、古代ローマ人が造った「石造りのアーチ橋」の例えをお話ししましょう。 接着剤やセメントを一切使わずに、なぜ石だけで美しいアーチ橋が崩れずに保たれているのかご存知でしょうか。それは、アーチの頂点(中心)に「キーストーン(要石・かなめいし)」と呼ばれる、くさび型の石がガッチリとはめ込まれているからです。このキーストーンが、両側からの重力をすべて受け止め、絶妙なバランスで橋全体を支えています。もしこのキーストーンを一つ引き抜いてしまえば、橋は一瞬にしてガラガラと崩れ落ちてしまいます。

パウロは、キリストについてこう語ります。

「万物は御子にあって造られました。……万物は御子にあって成り立っています。」(コロサイ1:16-17)

イエス・キリストは、単なる歴史上の偉人や、道徳の先生ではありません。この広大な宇宙と、そして私たちの一人ひとりの人生というアーチを崩れないように支えている、絶対的な「キーストーン」なのです。

今日の神様からの奨め —— 崩れそうな人生を支える「見えない御手」

私たちは人生の中で、ナオミのように「大切なものを失い、心の中が空っぽになってしまった」と感じる夜を通ることがあります。あるいは、一生懸命に積み上げてきた生活や人間関係のバランスが崩れそうになり、「もう自分の力では支えきれない」と重圧に押しつぶされそうになることがあるかもしれません。私たちの人生のキーストーン(中心)に、お金や、他人の評価や、自分の健康を置いていると、それらが揺らいだ時に人生全体が崩れ落ちそうになります。

しかし、今日、神様はあなたにこう語りかけておられます。 「あなたの人生のキーストーンは、決して揺らぐことのない『キリスト』なのだから、絶対に崩れ落ちることはない。安心しなさい。」

宇宙全体をその言葉一つで成り立たせているほどに偉大で力強いキリストが、同時に、絶望のどん底で泣いていたナオミの涙を数え、ルツの小さな愛の決断を見守っておられたのと同じように、あなたの人生の最も細やかな痛みや悲しみの真ん中にいて、あなたを力強く支え続けておられます。

今日、あなたがどれほど自分の無力さを感じていたとしても、大丈夫です。あなたの人生の中心には、すでにキリストという完璧な要石がはめ込まれています。 その揺るぎない安心感に深く身を委ね、ルツがナオミに寄り添ったように、あなたの目の前にいる大切な人に小さな愛(ヘセド)を届ける、恵みに満ちた一日となりますようにお祈りしています。

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