【聖書通読第19週第2日目】掟(おきて)は「縛るルール」ではなく「生かす知恵」申命記 4章 / 使徒の働き 14章

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【聖書通読第19週第2日目】掟(おきて)は「縛るルール」ではなく「生かす知恵」申命記 4章 / 使徒の働き 14章

【旧約聖書の解説:申命記 4章】

■ 掟(おきて)は「縛るルール」ではなく「生かす知恵」
モーセは民に対し、神が与えた掟や定めに聞き従うことの重要性を熱心に説きます。これは、単に「ルールを守りなさい」という堅苦しい義務ではありません。神との特別な契約関係に基づく「生かす知恵」です。他の国々から見て「この偉大な国民は、なんと知恵と分別のある民だろう」と称賛されるほどの素晴らしい道しるべであり、民が約束の地で豊かに生きるための愛の贈り物なのです。

■ 見えない神を信じる(偶像崇拝の禁止)
特に強く警告されているのが「偶像崇拝の禁止」です。モーセは、ホレブ(シナイ)山で神が炎の中から語りかけられた日のことを民に思い出させます。その時、民は「神の御声」を聞いただけで「神の姿」はいっさい見ませんでした。これは、人間が自分の都合の良いように木や石で神の形を造り、目に見える被造物を拝む危険を防ぐためです。「神は焼き尽くす火であり、妬む神である」という厳格な言葉は、神から心が離れることへの強い警戒と深い愛の表れです。

■ 次世代へ語り継ぐ責任と、神の尽きない憐れみ
モーセは「決して神がなされた御業を忘れてはならない」と念を押します。過去の失敗や神の助けを記憶に留め、それを自分たちの子や孫の世代へと語り継ぐ大きな責任があるからです。また、もし将来、民が堕落して国を追われる事態になっても、そこで心を尽くして神を求めるなら、神は憐れみ深く、再び彼らを見出してくださると約束しています。神の愛と契約の真実さは、今日を生きる私たちにとっても大きな希望のメッセージです。

■ 命を尊ぶ神の配慮(逃れの町)
章の後半では、誤って人を死なせてしまった者が復讐を逃れて命を守るための避難所「逃れの町」の指定が記されています。神の掟は、厳しさと同時に人間の命を重く見る配慮に満ちていることがわかります。


【新約聖書の解説:使徒の働き 14章】

■ 宣教の前進と人々の分裂(イコニオム)
パウロとバルナバの伝道旅行は、イコニオムへと進みます。二人がユダヤ人の会堂で力強くメッセージを語ると、ユダヤ人とギリシャ人の双方が大勢信仰に導かれました。神も彼らの手を通して不思議な業を行わせ、福音の言葉が真実であることを証明されます。しかし、信じようとしない人々が町を二分する騒動を起こし、迫害の危険が迫ったため、彼らは次の町へと逃れました。

■ リストラでの奇跡と神格化の拒絶
リストラの町では、生まれつき足が不自由な人が癒やされるという驚くべき奇跡が起きます。これを見た群衆は興奮し、バルナバをゼウス、パウロをヘルメスというギリシャ神話の神々だと勘違いして、いけにえを捧げようとしました。二人は衣を裂いて群衆の中に飛び込み「私たちも皆さんと同じ人間です!」と叫びます。無益な偶像から離れ、万物を造られた「生ける真の神」に立ち返るようにと必死に説得しました。

■ 瀕死の迫害から立ち上がる揺るがない信仰
ところが、前の町から彼らを追ってきた敵対者たちが群衆を扇動し、事態は一変します。パウロは石打ちにされ、死んだと思われて町の外に引きずり出されてしまいました。しかし、弟子たちが囲む中、パウロは奇跡的に立ち上がり、翌日には再び伝道へと出発します。迫害の恐怖に屈することのない、命懸けの情熱がそこにはありました。

■ 弟子たちの励ましと教会の土台作り
その後、彼らは自分たちを迫害した町々をあえて再訪します。「神の国に入るには、多くの苦しみを経なければならない」と語り、苦難の中にある弟子たちの信仰を励まし、各教会に指導者(長老)たちを任命しました。どんな困難があっても歩みを止めず、教会の土台を築き上げた後、彼らは最初の出発地アンティオキアへ戻り、神の業を力強く報告しました。

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