神様に「なぜわたしがこのような目に会わなければならないのですか?」とつぶやいてしまう時・・・
絶望的な状況の中で「なぜ私だけが」と神様に不満をぶつけてしまうのは、決して異常なことではなく、信仰の敗北でもありません。日々のいろいろな出来事ことにこれでもかこれでもかと思い知らされる中で、出口の見えない痛みを抱えることが数えきれないほどあると、人間の無力さと同時に、不条理な現実に対する葛藤がより深く迫ってくるのは当然のことです。この苦難のトンネルの中で神様の真実に目を向けるための、段階的な約束を確認しましょう。

この記事の目次

1. 嘆き(ラメント)は神様への信頼の証

神様に不平をぶつけるのは、実は「神様が存在し、聞いてくださる」と信じているからです。聖書の詩篇の作者たちも、「主よ、いつまでですか。あなたは私を永久にお忘れになるのですか」(詩篇13:1)と赤裸々に叫びました。感情を押し殺して立派な信仰者を演じるのではなく、ありのままの痛みを王なる神様に注ぎ出すことが、回復への第一歩です。

2. 愛の証拠を「状況」ではなく「十字架」に置く

今の苦しい状況を物差しにしてしまうと、「神様は私を愛していない」と錯覚してしまいます。しかし、神様の愛の絶対的な証明は、現在の状況の良し悪しではなく、すでに完了した「十字架」にあります。「私たちがまだ罪人であったとき、キリストが私たちのために死んでくださったことにより、神は私たちに対するご自身の愛を明らかにしておられます」(ローマ5:8)。この歴史的な事実だけが、嵐の中の揺るがない錨(いかり)となります。

3. 「恵みのコーチ」による品性の鍛錬

苦難は無意味な罰ではありません。「患難が忍耐を生み出し、忍耐が練られた品性を生み出し、練られた品性が希望を生み出す」(ローマ5:3-4)とあるように、神様は最も近い場所で伴走する恵みのコーチです。この痛みを通して、他者の痛みに心底寄り添える「キリストに似た者」へと鍛え上げられている最中なのです。

4. 絶対に引き離されないという最終的な約束

「死も、いのちも、天使も、支配者も……私たちの主キリスト・イエスにある神の愛から、私たちを引き離すことはできません」(ローマ8:38-39)。
あなたが疲れ果てて疑いを抱き、握る手を離してしまいそうな時でも、神様の方からあなたを固く握りしめています。したがって、私たちが状況に圧倒されている最中であっても、神様の愛や恵みの性質が変わることは決してありません。状況がどれほど変動しても、あなたを握る神様の御手は永遠に同じです。
神様は、私たちが弱り果てて絶望し、自ら繋いだ手を離してしまいそうな時でも、決して私たちの手を離すことはありません。それは私たちが神様の手を握っているのではなく、全能なる神様が私たちの腕をがっちりと掴んでおられるからです。しかし、その絶対的な守りの中にいながらも私たちが苦しさから抜け出せないのは、私たちがもう片方の手で「間違ったもの」を死に物狂いで握りしめているからです
【エピソード】濁流での救出と、手放せない重いトランク
あなたが濁流に飲み込まれ、屈強なレスキュー隊員(神様)に腕をガッチリと掴まれ、ヘリコプターへと引き上げられようとしている場面を想像してみてください。隊員の力は絶対で、決してあなたを落とすことはありません。しかしあなたは、もう片方の手で自分の「重いトランク」を必死に握りしめています。隊員は「その重い荷物を手放しなさい! そうすればもっと楽に引き上げられる!」と叫んでいますが、あなたは「これを失ったら私の人生は終わりだ」と勘違いし、トランクの重みで自ら苦しみを倍増させているのです。

私たちが手放すべきもの(濁流のトランク)

  • 「自分が人生の主導権を握る」という錯覚 自分の思い描いた通りのタイミングと方法で問題が解決しなければならない、というコントロールへの執着です。神様を自分の願いを叶えるための道具にしてしまう危険な考え方です。
  • 「なぜ?」に対する完璧な答えの要求 「私が納得できる理由を今すぐ説明してほしい」という権利の主張です。人間である私たちが、宇宙を治める神様の深い計画を今すべて理解することは不可能です。

私たちが絶対に握り続けるべきもの

  • 十字架で証明された「変わらない愛と約束」 今目の前にある苦しい状況や自分の感情ではなく、「キリストが私のために命を捨ててくださった」という揺るがない歴史的事実だけを両手で握りしめるのです。
握りしめている自分の正しさや人生の計画というトランクを手放すのは、最初は大きな恐怖を伴います。しかし、人生の主導権を完全に神様にお返しして両手を空にしたとき、初めて神様の引き上げてくださる力の強さと、絶対的な平安に気づくことができます。

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