【聖書通読 第21週5日目】過ちを包む救いの道と、人間の罪を照らす神の義(申命記19章ローマ1章)

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【聖書通読 第21週5日目】過ちを包む救いの道と、人間の罪を照らす神の義(申命記19章ローマ1章)

内容:

申命記19章では、意図せぬ過失を犯した者を復讐から守る「逃れの街」の規定を通し、命を重んじる神の憐れみが示されます。一方、ローマ人への手紙1章の後半では、神を無視して自らの情欲に走る人類の罪深い現実と、それに対する神の正しい怒りが語られます。人間の不完全さと絶望のなかに、神がどれほど確かな救いの道(福音)を用意されているかを解説します。

【旧約】申命記 19章 解説

申命記19章は、神の民の社会において「命の尊厳」と「公正な裁判」がどのように守られるべきかを示した、人道的な律法が記されている章です。

その中心となるのが「逃れの街(逃れの町)」の規定です。これは、故意ではなく「過失」によって人を死なせてしまった者が、被害者の親族(復讐する者)の怒りから身をかわし、公平な裁判を受けるために一時的に逃げ込める安全地帯のことです。神は、ヨルダン川の東側に3つ、西側の約束の地に3つの、計6つの街を確保するよう命じられました。さらに重要なのは、動転している加害者が一刻も早く行き着けるよう、「道路を整備しなさい」と命じられている点です。神の憐れみは、単に制度を作るだけでなく、そこに至る具体的な道にまで及んでいました。

ただし、この街は決して犯罪者を野放しにする場所ではありません。殺意を持って人を襲った「故意の殺人者」については、逃れの街から引き渡され、厳格に処罰されるべきだとされました。神の正義は、悪を曖昧に許すことではないからです。

章の後半では、社会の秩序を守るための倫理規定が並びます。隣人の土地の境界線を勝手に動かしてはならないという財産権の尊重、そして、裁判で誰かを罪に定めるには一人の証言だけでは足りず、必ず「二、三人の証人」による事実確認が必要であるという厳格な証拠裁判の原則です。もし悪意を持って嘘の証言(偽証)をした者がいれば、その者が相手に陥れようとしたのと同じ刑罰を本人が受けるという厳しいルールもありました。

これらはすべて、社会から不当な流血や冤罪をなくし、一人ひとりの命と権利を公平に守るという、神様の深い愛と正義の表れなのです。

【新約】ローマ人への手紙 1章 解説

ローマ人への手紙1章の後半は、なぜ人類にキリストの救い(福音)が絶対に不可欠なのかという「根本的な理由」を、人間の暗い現実を通して罪と神の怒りを突きつける厳粛な箇所です。

パウロはまず、神の正しい怒りが、人間のあらゆる不敬虔と不義に対して天から現れていると語ります。神を信じない人は「神のことなど誰も教えてくれなかった」と言い訳するかもしれません。しかし聖書は、神が造られた大自然や宇宙の秩序(被造物)を見れば、神の永遠の力と神性ははっきりと認められるため、人間には弁解の余地がないと断言します。

人間の最大の罪は神を知っていながら神として崇めず、感謝も捧げず、かえって自分たちの身勝手な理屈で「目に見える人間や動物の形をした偶像」を拝むようになったことです。

神を心から締め出した結果、何が起きたでしょうか。神は彼らを「心の情欲のままに汚れに任せられ」、さらに「恥ずべき情欲に任せられました」。新改訳聖書には、人々が自然な関係を捨てて不自然な性的な交わりに溺れ、互いに情欲に燃え上がった現実が記されています。神を失った心はコントロールを失い、あらゆる不義、悪意、貪欲、妬み、争い、陰口で満たされ、親に逆らう者、不実な者、情け知らずな者であふれるようになりました。

神の裁きとは、天から雷を落とすようなことだけではありません。人間が「神などいらない」と言ったとき、神が「それではあなたの好きにしなさい」と、その罪の性質のままに彼らを「引き渡された(任せられた)」こと自体が、実は最も恐ろしい刑罰なのです。この章が描く人間の徹底的な絶望の暗闇があるからこそ、前半でパウロが語った「信じる者を100%救う神の力」である福音の光が、どれほど価値あるものかが深く理解できます。

今日の薦め

私たちは、どれほど気をつけていても、言葉や行動の「過失」によって誰かの心を傷つけてしまうことがあります。申命記の「逃れの街」が加害者の命を守ったように、イエス・キリストの十字架こそが、私たちの過ちや罪をすべて包み込み、神の怒りから守ってくれる究極の安全地帯です。

もし今日、自分の弱さや罪の現実に落ち込むことがあれば、一人で抱え込んで隠れるのではなく、私たちのために用意された「救いの街」であるキリストのもとに飛び込みましょう。そして、神様から無条件の赦しと愛をいただいている者として、今度は身近にいる人の失敗や過ちに対して、厳しく糾弾するのではなく、回復のための「逃げ道」を作ってあげられるような、寛容で温かい心を持って関わっていきましょう。

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