②  エペソ人への手紙における「天にある全ての霊的祝福」の解説

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エペソ人への手紙における「天にある全ての霊的祝福」の解説

目に見える状況に奪われない「永遠の財産」

私たちが普段「祝福」と聞いて思い浮かべるのは、健康であること、経済的に豊かであること、人間関係が良好であることなど、目に見える「地上の祝福」です。これらも確かに神様からの良い贈り物ですが、一つの弱点があります。それは、病気や不況、思いがけないトラブルによって**「いつか失われる可能性がある」**ということです。
しかし、パウロが語る「天にある霊的祝福」は次元が違います。 それは、キリストの十字架によって完全に罪が赦されていること、天地を造られた神様の「愛する子ども」という身分を与えられていること、そして永遠の命と聖霊様が心に住んでくださっていることです。
これらの祝福は「天の金庫」に保管されているため、この地上でどれほど激しい嵐が吹こうとも、病気になろうとも、人から裏切られようとも、絶対に誰にも奪い取ることができない絶対的な財産なのです。状況がどうであれ、あなたの魂の奥底は常に100%満たされ、守られている。それが「天にある霊的祝福」です。

なぜ「祝福してくださいました」と過去形なのか?

「頑張ればもらえる」のではなく「すでに完了している」事実

この箇所を読む時、最も心に留めたいのは、これが「あなたが立派に生きるなら、いつか祝福してあげよう」という未来の約束(条件付き)ではなく、「すでに祝福してくださいました」という完了した過去形で書かれていることです。
私たちは無意識のうちに、「もっと祈らなければ」「もっと良い人間にならなければ、神様からの祝福(ご褒美)はもらえない」と、自分の努力で祝福を勝ち取ろうとして疲れてしまいます。 しかし神様は、「キリストが十字架で成し遂げたみわざによって、あなたに必要な祝福はすべて、すでに100%あなたに与え尽くした。手続きは完了している」と宣言しておられるのです。
この「過去形の恵み」がどれほど素晴らしいか、あるエピソードを通して考えてみましょう。

【感動的なエピソード】すでに振り込まれていた「莫大な遺産」

知らない間に億万長者になっていた青年の話

ある都会の片隅で、その日暮らしの過酷な生活をしている孤独な青年がいました。彼は毎日、「明日の家賃をどうしよう」「食べるものがない」と不安に怯えながら、朝から晩まで身を粉にして働いていました。彼にとって人生は、ただ生き延びるための苦しい戦いでしかありませんでした。
ある日、彼のボロボロのアパートに、見知らぬ弁護士が訪ねてきました。 弁護士は一枚の書類を青年に差し出して、こう言いました。 「あなたのお父様が亡くなりました。お父様はあなたを深く愛しており、亡くなる前、あなたの名義の銀行口座に、一生かかっても使い切れないほどの莫大な遺産を振り込んでおられました。手続きはすべて、すでに完了しています。
青年は信じられない思いで、弁護士と一緒に銀行へ行き、自分の口座の残高を確かめました。そこには確かに、天文学的な数字が記されていました。 驚くべきことに、そのお金は昨日今日振り込まれたものではありませんでした。彼が「明日のパンがない」と泣きながら苦しい労働をしていたあの何年もの間、その口座にはずっと、莫大なお金が「すでに」存在していたのです。
青年が貧しかったのは、お金が「なかった」からではありません。自分名義の口座に莫大な財産が「すでに振り込まれている」という事実を**「知らなかった」**からに過ぎません。事実を知ったその瞬間から、彼の生活のすべてが変わりました。彼はもう、明日のパンのために怯えながら生きる必要はなくなったのです。

今日から始まる「すでに祝福されている」生き方

パウロがエペソ人への手紙で「私たちの心の目が開かれるように」と切に祈った理由は、まさにここにあります。
私たちは時々、この青年のように、「自分には何もない」「もっと頑張って心の平安(パン)を稼ぎ出さなければ」と、不安や焦りの中で生きてしまいます。しかし、霊的な現実(天の銀行口座)においては、キリストの十字架によって、私たちが必要とする愛、赦し、平安、そして永遠の命という「すべての霊的祝福」は、**すでに完全に振り込まれ、完了している(過去形)**のです。
「天にあるすべての霊的祝福をもって、祝福してくださいました。」
この言葉は、あなたに向けられた神様からの「莫大な遺産の通知書」です。 今日、何か良い行いをしたから祝福されるのではありません。あなたは**「すでに、あふれるほどに祝福され尽くしている存在」**です。 どうか心の目を開き、焦りや不安という労働の服を脱ぎ捨ててください。そして、「天のお父様、私にはすでにすべてが与えられているのですね。ありがとうございます」と、その莫大な恵みの口座から、今日必要な分の平安と愛を、ただ感謝して引き出して使う。そんな喜びと安息に満ちた一日となりますように。

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