【聖書通読 第30週 6日目】どん底の暗闇で届いた「最後の祈り」と、父親の背中を追う「光の子どもたち」

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【聖書通読 第30週 6日目】どん底の暗闇で届いた「最後の祈り」と、父親の背中を追う「光の子どもたち」

士師記16章からは、自分の過ちですべてを失った絶望の底で、再び神様を見上げたサムソンの悲劇と深い恵みを。エペソ書5章からは、「愛されている子ども」として、天のお父様を真似ながら光の中を歩む、温かく喜びに満ちたクリスチャンの生き方を味わいます。

【旧約】士師記 16章:両目を失った暗闇で、再び見上げた「光」

怪力の士師サムソンの物語は、悲劇的な結末を迎えます。彼は神様から特別に選ばれた「ナジル人」でしたが、デリラという女性の誘惑に負け、少しずつ妥協を重ねていきました。 「少しなら大丈夫だろう」という油断の果てに、彼はついに「髪の毛を剃られると力を失う」という神様との誓いの秘密を明かしてしまいます。聖書には「彼は主が自分から離れ去られたことに気づかなかった」(16:20)という、最も恐ろしい一文が記されています。 力を失ったサムソンは敵に捕らえられ、両目をえぐり出され、地下牢で家畜のように石臼を挽かされる奴隷に成り下がってしまいました。
すべてを失い、真っ暗闇の中で絶望するサムソン。しかし、聖書には見逃してはならない小さな一文があります。 「しかし、彼の頭の髪の毛は、剃り落とされた後、また伸び始めていた。」(16:22) これは、神様のあわれみがまだ終わっていないことの静かなサインでした。
敵の祝宴で見世物として引きずり出された時、両目を失ったサムソンは、人生で初めて、最も純粋でへりくだった祈りを捧げます。 「神、主よ。どうか私を思い起こしてください。神よ、どうかこの一度だけ、私を強くしてください。」(16:28) 自分の力を誇っていた男が、どん底で「自分の無力さ」を認め、ただ神様のあわれみだけにすがった瞬間でした。神様は、この見すぼらしい罪人の祈りを決して拒みませんでした。神様は最後に彼に力を与え、彼は自らの命と引き換えにペリシテ人の神殿を打ち倒したのです。
私たちは、自分の過ちや妥協によって道を外し、深い暗闇に落ち込んでしまうことがあります。「もう神様に見捨てられた」と絶望するかもしれません。しかし、あなたが暗闇のどん底から「主よ、助けてください」と叫ぶとき、神様の恵みの髪の毛は、すでにあなたの内側で密かに伸び始めているのです。神様は、砕かれた心の叫びを決して見捨てることはありません。

【新約】エペソ 5章:「愛されている子ども」の歩み

エペソ書5章は、クリスチャンがどのように生きるべきかを、非常に美しく、温かい言葉でスタートさせます。
「ですから、愛されている子どもとして、神にならう者となりなさい。」(エペソ 5:1)
小さな男の子が、父親の大きすぎる革靴に足を入れ、ドタバタと家の中を歩き回る微笑ましい光景を見たことがないでしょうか。あるいは、女の子が母親のお化粧の真似をして鏡の前に立つ姿。 子どもたちが親の真似をするのは、「そうしなければ罰せられるから」ではありません。お父さんやお母さんのことが大好きで、憧れていて、安心しきっているからです。
パウロは、「キリストのように愛し合いなさい」「光の子どもとして歩みなさい」と命じます。しかしそれは、厳しいルールとしてではなく、「あなたは天のお父様にこれほどまでに愛されているのだから、そのパパの真似をして歩んでごらん」という優しい呼びかけです。 キリストがご自身の命を捨てるほどに私たちを愛してくださった(5:2)。その圧倒的な愛の光を全身に浴びているからこそ、私たちは自然と神様の優しさや赦しを「真似(模倣)」したくなり、周囲の人にも愛を分け与えることができるようになります。
後半では、このキリストと教会の愛の関係が、そのまま「夫婦の愛」のモデルであることが語られます。相手を支配したり、見返りを求めたりするのではなく、キリストが教会のためにご自身を捧げたような「犠牲的な愛」。それこそが、最も美しく輝く光の子どもたちの歩みです。

今日一日の神様からの奨め

今日、もし過去の失敗や現状の苦しさの中で「両目を失ったサムソン」のように暗闇を感じているなら、その場所からありのままの祈りを捧げてください。「神様、どうかもう一度、私を強くしてください」。そのへりくだった祈りを、神様は最も愛されます。
そして今日一日、あなたが誰かに優しくしたり、赦したりする時、「義務感」で頑張るのではなく、「神様に愛されている子どもとして、お父さんの真似をしているんだ」と心の中で微笑んでみてください。 あなたが歩くその足跡に、キリストの温かい愛の光がポロポロとこぼれ落ちていく、喜びに満ちた一日となりますように。

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