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【聖書通読 第31週 週間予定表:士師記17章~エペソ人への手紙6章~の概略】
今週の通読は、人間の罪深さが浮き彫りになる士師記の終盤から、静かな恵みと愛に満ちたルツ記への見事な展開、そして牢獄の中からあふれるパウロの喜び(ピリピ書・コロサイ書)を味わいます。1日目から6日目まで、各章の概略をまとめました。
1日目:士師記 17章 / エペソ人への手紙 6章
【旧約】士師記 17章 エフライムの山地に住むマイカは、盗んだ銀を母に返し、母はその銀で彫り像と鋳造の像を作ります。マイカは自分の家に神殿を設け、自分の息子を祭司にし、さらに通りかかったレビ人を金で雇って自分の祭司にしてしまいます。「イスラエルに王がなく、めいめいが自分の目に正しいと見えることを行っていた」という、自己中心的な宗教的混乱と霊的暗闇の始まりを描いています。
【新約】エペソ人への手紙 6章 親子や主従という日常の人間関係において、主に従うように互いに仕え合うことが勧められます。後半は有名な「神の武具」の教えです。私たちの戦いは血肉(人間)に対するものではなく、目に見えない悪の霊力に対するものです。真理の帯、正義の胸当て、平和の福音の靴、信仰の盾、救いのかぶと、御霊の剣(神のことば)を身に着け、絶えず祈りながら霊的戦いに勝利するよう励ましています。
2日目:士師記 18章 / ピリピ人への手紙 1章
【旧約】士師記 18章 ダン部族は自分たちの相続地を得られず、新しい土地を探し求めます。彼らはマイカの家に立ち寄り、彼が作った偶像と雇っていた祭司を奪い取ってしまいます。さらに、平和に暮らしていたライシュの町を武力で制圧し、そこに住み着いて偶像礼拝を始めます。「王がなく、めいめいが自分の目に正しいと見えることを行っていた」という、霊的・道徳的な混乱と堕落が浮き彫りになるエピソードです。
【新約】ピリピ人への手紙 1章 獄中にいるパウロが、ピリピの教会の霊的な成長と支えに感謝を捧げる章です。パウロは自分が投獄されたことさえも「福音が前進するため」と前向きに捉えています。「私にとって生きることはキリスト、死ぬことも益です」と語り、どのような状況にあってもキリストが自分の身によってあがめられることを切に願い、教会の人々に信仰の闘いを一致して進めるようにと力強く励ましています。
3日目:士師記 19章 / ピリピ人への手紙 2章
【旧約】士師記 19章 レビ人のそばめが家出をし、彼が連れ戻しに行く途中で起こる痛ましい事件です。ギブアの町で一晩を過ごすことになりますが、その町の不良たちが襲撃し、そばめは残酷な暴行を受けて命を落とします。レビ人はその遺体を12の部位に切り分け、イスラエルの全土に送り、この異常な犯罪を告発しました。士師記の中でも最も暗く、人間の罪の恐ろしさとモラルの崩壊が極まった悲惨な出来事です。
【新約】ピリピ人への手紙 2章 クリスチャンの人間関係において「キリスト・イエスの心」を持つことの重要性が語られます。キリストは神の御姿であったのに、自分を無にして仕える者となり、十字架の死にまでも従われました。パウロは、何事も自己中心や虚栄からするのではなく、へりくだって互いに人を自分よりすぐれた者と思いなさいと勧めています。キリストの究極のへりくだりと、その後の輝かしい栄光が美しく描写されます。
4日目:士師記 20章 / ピリピ人への手紙 3章
【旧約】士師記 20章 ギブアでの残酷な事件を知ったイスラエルの全部族は激怒し、ベニヤミン部族に対して正義を求めて集結します。しかしベニヤミン族は加害者をかばったため、イスラエル内で悲惨な内戦が勃発します。最初の二日間の戦いではイスラエル連合軍が大敗を喫しますが、三日目には神の助けによってベニヤミン族を打ち破ります。同胞同士が殺し合い、一つの部族が絶滅の危機に瀕するという痛ましい裁きの記録です。
【新約】ピリピ人への手紙 3章 パウロは、かつて自分が誇りにしていた律法主義的な実績や特権を、キリストを知る圧倒的な素晴らしさのゆえに「ちりあくた」と見なすと宣言します。救いは行いによるのではなく、キリストを信じる信仰によってのみ与えられると強調しています。そして、過去のことに囚われず、前のものに向かって身を伸ばし、天から与えられる栄冠(目標)を目指してひたすらに走り続けるクリスチャンの情熱を語ります。
5日目:士師記 21章 / ピリピ人への手紙 4章
【旧約】士師記 21章 内戦によってベニヤミン部族の男性がわずか600人となり、滅亡の危機に直面したイスラエルは、部族存続のために異常な解決策を講じます。誓いによって娘を嫁にやれない彼らは、戦いに参加しなかった町を滅ぼして娘たちを奪い、さらに祭りの最中に娘たちを誘拐することを許可しました。最後まで神の知恵ではなく人間の浅知恵で動く姿を通して、「王がいない時代の暗闇」が結論づけられます。
【新約】ピリピ人への手紙 4章 パウロは「いつも主にあって喜びなさい」と力強く励まし、思い煩う代わりに感謝をもって祈りを捧げるよう勧めています。そうすれば、人間の理解を超えた神の平安が心を守ってくれます。さらに、「私は、私を強くしてくださる方によって、どんなことでもできる」という有名な言葉を通して、どんな状況(貧しさも豊かさも)にあっても満足する秘訣を学んだ、パウロの揺るぎない信仰の確信が語られています。
6日目:ルツ記 1章 / コロサイ人への手紙 1章
【旧約】ルツ記 1章 士師たちの暗黒時代の中、飢饉を逃れてモアブの地に渡ったエリメレク一家を悲劇が襲います。夫と二人の息子が死に、未亡人となったナオミは故郷ベツレヘムへの帰還を決意します。彼女は二人の嫁に実家へ帰るよう勧めますが、モアブ人の嫁ルツは「あなたの神は私の神」と堅い決意をもって姑ナオミに付き従います。すべてを失った絶望の中から、神の真実と美しい愛の物語が静かに幕を開ける感動の章です。
【新約】コロサイ人への手紙 1章 パウロはコロサイの教会の人々の信仰と愛に感謝し、彼らが神の御心を知って霊的に成長するよう祈ります。この章の中心は、キリストの圧倒的な素晴らしさ(優越性)です。キリストは「見えない神のかたち」であり、万物の創造主であり、教会の頭です。すべてのものはキリストによって造られ、キリストによって成り立っています。私たちは、この偉大なキリストの十字架によって和解を与えられたのです。
7日目:ホッと一休み
今週は、人間の罪や失敗が渦巻く時代(士師記)の中でも、決して絶望に終わらせず、ルツのように名もなき者の誠実さを通して救いの道(ダビデ、そしてキリストへと繋がる系図)を備えておられる神様の深い愛に触れることができました。 また、パウロが獄中という厳しい環境にいながら「いつも主にあって喜びなさい」と語ったように、私たちの喜びや平安も「状況」ではなく「キリストご自身」にあることを思い起こさせてくれます。
今日は新しい知識や情報を入れるのをやめて、お茶やコーヒーでも淹れながら、これまで読んできたみことばをゆっくりと心の中で反芻してみてください。今週も一週間、ご自身のペースで通読を進められたことを心からねぎらいます。

