【聖書通読 第30週 4日目】恐ろしい試練から生まれる「甘い蜜」と、人知を超える「四次元の愛」

【聖書通読 第30週 4日目】恐ろしい試練から生まれる「甘い蜜」と、人知を超える「四次元の愛」

士師記14章からは、人生の恐ろしい試練(獅子)の後に、神様がこっそりと用意しておられる「恵みの蜜」を見出す希望を。エペソ書3章からは、私たちの小さな理解をはるかに超えて、どんな状況でもすっぽりと包み込んでくれる「キリストの愛の広さ、長さ、高さ、深さ」を味わう一日です。

この記事の目次

【旧約】士師記 14章:引き裂かれた獅子の中にある「蜜」

士師サムソンは、神様に特別に選ばれた存在でありながら、非常に人間臭く、弱さを持った人物でした。彼は両親の反対を押し切り、敵国であるペリシテ人の娘と結婚しようとします。

彼がその娘に会いに行く途中、ぶどう畑で突然、吼えたける若い獅子(ライオン)が襲いかかってきました。絶体絶命のピンチです。しかしその時、「主の霊」が激しく彼の上に下り、サムソンは素手でその獅子を引き裂いてしまいました。 その後、再び同じ道を通った時、サムソンは驚くべきものを見つけます。なんと、自分が引き裂いた獅子の死骸の中に、ミツバチが巣を作り、甘い「蜜」がたっぷりと蓄えられていたのです。彼はその蜜をすくい取り、両親にも分けてあげました。

人生において、突然襲いかかってくる「吼えたける獅子」のような試練があります。予期せぬトラブル、理不尽な人間関係、どうにもならない健康の不安。その真っ只中にいる時は、恐ろしくて、ただ必死にもがくしかありません。「なぜこんな目に遭うのか」と嘆きたくなります。

しかし、神様の恩寵※1(おんちょう)は不思議です。神様が共にいてくださるなら、私たちが必死に乗り越えたその「試練の死骸」の中に、後になって必ず「甘い蜜」が見つかるのです。 苦しい経験を通して人の痛みがわかるようになった優しさ。自分の弱さを知ったことで深まった神様への祈り。それらはすべて、試練という獅子から生み出された「甘い蜜」です。そしてサムソンが両親に蜜を分けたように、あなたが試練を通して得たその慰めと恵みの蜜は、今まさに苦しんでいる誰かの心を優しく潤すための、最高の贈り物となるのです。

【新約】エペソ 3章:海よりも大きな「キリストの愛」

エペソ書3章で、パウロは獄中にいながらも、信じる者たちのために非常に美しく、スケールの大きな祈りを捧げています。

「すべての聖徒たちとともに、その(キリストの愛の)広さ、長さ、高さ、深さがどれほどであるかを理解する力を持つようになり、人知をはるかに超えたキリストの愛を知ることができますように。」(エペソ 3:18-19)

パウロはここで、キリストの愛を「4つの次元(広さ・長さ・高さ・深さ)」で表現しています。

  • 広さ: どんなに遠く離れた人でも、どんな過去を持つ人でも、すべてを両腕にすっぽりと包み込む広さ。

  • 長さ: あなたが生まれる前から永遠の未来に至るまで、決して途切れることなく続く長さ。

  • 高さ: 泥沼にいる私たちを、天にある神の御座(みざ)にまで引き上げてくれる高さ。

  • 深さ: 私たちがどんなに絶望のどん底に落ち込んでも、さらにその下から両手で受け止めてくれる深さ。

ある人が、小さなティーカップを持って広大な海辺に立ちました。そして、「このカップで海の大きさを測ってやろう」と海水をすくい始めました。しかし、当然ながら小さなカップで海の大きさを測り知ることなどできません。海の大きさを知る唯一の方法は、カップを放り投げて、自分自身がその海の中にザブンと飛び込み、全身で浸ることです。

私たちが「神様の愛」を自分の小さな頭(人知)で理解しようとしても、到底測り知ることはできません。「こんな失敗をしたから、愛されないのでは」「これだけ頑張ったから、愛されるはず」という小さなカップ(計算)を、今日は手放してみましょう。 パウロが祈ったのは、私たちが頭で理解することではなく、この底知れぬ圧倒的な愛の海に「全身で飛び込み、浸りきること」でした。その時、疲れ果てていた私たちの「内なる人」は、神様の満ちあふれる豊かさによって、力強く立ち上がることができるのです。

今日の神様からの奨め

今日、もしあなたの前に「獅子」のように恐ろしい問題が立ち塞がっているように見えても、恐れないでください。神様は必ずあなたに打ち勝つ力を与え、やがてその経験の中から、あなたと周囲の人を潤す「甘い蜜」を必ず生み出してくださいます。

そして、誰かのために心を砕き、自分の内側がすり減ってしまったと感じる時は、静かに目を閉じて、キリストの「四次元の愛」を思い描いてみてください。 縦、横、高さ、深さ、あらゆる方向からあなたを完全に包み込むその絶対的な愛の中に、ただ身を委ねて深呼吸しましょう。あなたの「内なる人」が聖霊なる神様によって力強くされ、新しい喜びと平安に満たされる一日となりますように。

※1 恩寵(おんちょう)の意味と特徴

  • 神からの贈り物人間が自分の行いや力で手に入れたものではなく、神が一方的に与えてくれる無償の愛や救いのことです。
  • 慈しみと保護受ける側がそれに値しなくても、神が温かく包み込み、守り導いてくれることを意味します。
  • 一般的な「恵み」:現代では、より分かりやすい「恩恵(おんけい)」という言葉に言い換えられることも多いです。 

 

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