
人間の弱さと、神の恵みの関係は聖書全体を通して語られている大きな真理です。
以下では
①なぜ人は悩むのか →
②なぜ喜び・感謝が命じられているのか →
③クリスチャンの立場とは何か を、聖書の御言葉を中心に整理します。
この記事の目次
① なぜ人間は悩んでしまうのか
人は神から離れた存在だから
聖書は、人間の問題の根本をはっきり語っています。
「すべての人は罪を犯したので、神の栄光を受けることができない。」
(ローマ3:23)
罪とは、単に悪い行いではなく
神を神とせず、自分を中心に生きることです。
聖書に書いてある通りです。
その結果、人の心は不安定になりました。
「主よ、あなたは私たちをご自分のために造られました。
ですから私たちの心は、あなたのうちに安らぐまでは
決して安らぐことがありません。」
(これは聖書ではなくアウグスティヌスの言葉ですが、聖書の思想そのものです)
聖書はこう言います。
「主に信頼する者は幸いである。」
(エレミヤ17:7)
つまり逆に言えば
神から離れると心は不安定になるのです。
人の心は弱く揺れる
聖書は人の心の状態を非常にリアルに語ります。
「人の心は何よりも陰険で、それは直らない。
だれがそれを知ることができようか。」
(エレミヤ17:9)
また詩篇でもこう言われています。
「私のたましいよ、なぜおまえはうなだれているのか。
なぜ私のうちで思い乱れるのか。」
(詩篇42:5)
つまり聖書は
人は弱く
不安になり
落ち込み
思い乱れる
ということを前提に語っています。
聖書は決して
人は強い存在だとは言いません。
むしろ
人は弱い存在だ
と教えます。

② ではなぜ「いつも喜びなさい」と言われるのか
クリスチャンに与えられている神様の素晴らしい約束です。
しかし、ときどき『頭では十分にわかっているのですが・・・』とかつぶやいてしまいます。
そして以下の御言葉の「キリスト・イエスにあって」というカ所を「わたしにあって・・・」とか「環境にあって・・・」とか「持っている物にあって・・・」というふうに「キリスト・イエスにあって」以外の物に頼ろうとして勘違いしてしまいます。
「いつも喜んでいなさい。
絶えず祈りなさい。
すべてのことにおいて感謝しなさい。
これがキリスト・イエスにあって
神があなたがたに望んでおられることです。」
(Ⅰテサロニケ5:16–18)
ここで大事なことがあります。
聖書は
「キリスト・イエス(の立場)にあって」・・・で、
環境や状況が良いから喜びなさい
とは言っていません。
「キリスト・イエス(の立場)にあって」
と書いています。
つまり
立場が変わったから喜ぶことができる
という意味です。
③ クリスチャンの立場とは何か
ここが聖書の中心です。
罪は完全に赦された
「今やキリスト・イエスにある者が罪に定められることは決してありません。」
(ローマ8:1)
これは非常に大きい言葉です。
クリスチャンは
罪があっても
失敗しても
弱くても
神に裁かれない立場に置かれました。
神の子とされた
「しかし、この方を受け入れた人々、
その名を信じた人々には、
神の子どもとなる特権を与えられた。」
(ヨハネ1:12)
神は
裁き主ではなく父になりました。
神が共におられる
「わたしは決してあなたを離れず、
また、あなたを捨てない。」
(ヘブル13:5)
つまり
どんな状況でも
神は離れないのです。
すべてが益になる
「神を愛する人々、すなわち神のご計画に従って
召された人々のためには、
神がすべてのことを働かせて益としてくださる。」
(ローマ8:28)
これは信じられないほどの約束です。
苦しみ
病気
失敗
すべてが
益に変えられる
と言っています。
④ だから弱さを誇る
あなたが書かれた御言葉です。
「わたしの恵みはあなたに十分である。
わたしの力は弱さのうちに完全に現れる。」
(Ⅱコリント12:9)
ここに聖書の逆転の真理があります。
世の考え
強い人が成功する
聖書
弱い人に神の力が現れる
だからパウロはこう言いました。
「それゆえ私は、キリストの力が私をおおうために、
むしろ大いに喜んで自分の弱さを誇りましょう。」
(Ⅱコリント12:9)
⑤ クリスチャンは「プラス思考」ではない
ここが重要です。
クリスチャンは
ポジティブシンキング
ではありません。
「事実に基づく希望」
そうです。『事実に基づく希望』です。
なぜなら
イエスキリストが
死んで
葬られ
三日目によみがえられた
からです。
「キリストが私たちの罪のために死なれ、
葬られ、
三日目によみがえられた。」
(Ⅰコリント15:3–4)
復活があるなら
人生は終わりではありません。
⑥ クリスチャンの完全な立場
聖書はこう言います。
「私たちは神の子どもである。
子どもであるなら相続人でもある。」
(ローマ8:16–17)
つまり
神の国の相続人です。
またこう言います。
「あなたがたはキリストとともによみがえらされ、
天にあるものを求めなさい。」
(コロサイ3:1)
つまり
クリスチャンの本当の立場は
この地上ではなく
天にある
のです。
まとめ
人は弱い
悩む
落ち込む
それは当然です。
しかしクリスチャンには
・罪の赦し
・神の子
・神の臨在
・すべてが益
・永遠の命
が与えられています。
だから聖書は言います。
「あなたがたの思い煩いを、いっさい神にゆだねなさい。
神があなたがたのことを心配してくださるからです。」
(Ⅰペテロ5:7)
つまり
喜びは思考ではなく(イエスキリストにある)立場
なのです。
