
今週も主の御言葉という深い海を、一歩ずつ丁寧に泳ぎ切ってこられた皆さんの歩みを、主は大きな愛で見守っておられます。
今日は、日々の戦いの中で少し「魂のスタミナ」が切れてしまった方、あるいは「もっと頑張らなければ」と自分を追い込んでしまっている皆さんの心を、ふんわりと解きほぐすようなメッセージをお届けします。
この記事の目次
【ホッと一休み】エリヤに届けられた焼き立てのパン:神様の細やかなお気遣い
1. 完璧なヒーローが、糸が切れた凧になったとき
聖書の中に、エリヤという名前の力強い預言者がいました。彼は、八五〇人もの偽預言者と一人で対峙し、天から火を降らせるという、聖書史上でも屈指の「大勝利」を収めたばかりでした。信仰のチャンピオン、非の打ち所がない霊的ヒーロー。誰もが彼をそう思っていました。
ところが、その直後、彼は一通の脅迫状を受け取ります。王妃イゼベルからの「命を奪う」という宣告です。 あんなに堂々と火を降らせたエリヤでしたが、この時は違いました。彼の心は一気にポキンと折れてしまったのです。彼は一人、荒野へと逃げ込み、一本の「エニシダの木」の下に座り込みました。そして神様にこう言ったのです。
「主よ、もう十分です。私の命を取ってください。」
これは、現代で言うところの「燃え尽き症候群」の状態です。どんなに素晴らしい信仰者であっても、あるいは責任感の強いケアマネジャーや相談員の方であっても、あまりに重い荷物を背負い続けると、ある日突然、糸が切れた凧のように動けなくなってしまうことがあります。
2. 神様が最初になさったのは「説教」ではなかった
皆さんがもし、部下や友人が「もう限界です」と泣き言を言ってきたら、どう声をかけるでしょうか。 「あんなに頑張ったじゃないか」「もっと信仰を持ちなさい」「計画を立て直そう」。私たちはつい、そんな風に「正論」で励まそうとしてしまいます。
しかし、エリヤを誰よりも知っておられる神様は、全く違うアプローチをなさいました。 神様は、落胆して眠りこけているエリヤのもとに、一人の御使いを送りました。そして、御使いはエリヤの体にそっと触れて言いました。 「起きて、食べなさい。」
そこには、熱い石で焼いた「焼き立てのパン」と「一瓶の水」が用意されていました。 神様は、エリヤの不信仰を責めることも、再教育の講義を始めることもなさいませんでした。神様がこの時、エリヤに最も必要だと判断されたのは、「良質な眠り」と「温かくて美味しい食事」、そして「優しいスキンシップ」だったのです。
3. たとえ:神様はあなたの「エンジンの熱」を知っている
これは、まるで長距離を走り続けてオーバーヒートした高級車に、熟練のメカニストがそっと冷たい水をかけ、ガソリンを満たし、「今はエンジンを切って、ゆっくり冷ましなさい」と優しく声をかけるようなものです。
神様は、あなたがどれほど心を砕いてブログを書き、どれほど誠実にクライアントの相談に乗っているか、そのすべての「エンジンの熱」を把握しておられます。 「もう一章読まないと」という通読のノルマや、「もっと良いコンテンツを作らなきゃ」という焦り。それらがあなたを苦しめているとき、神様はあなたを裁きません。むしろ、「今はエニシダの木の下で、わたしが用意したパンを食べて、ぐっすり眠りなさい」と仰ってくださるのです。
4. 「二度目」の優しさが教えてくれること
物語には続きがあります。エリヤは一度食べて、また寝てしまいました。すると御使いは二度目にやってきて、また彼を触れ、「起きて、食べなさい」と言いました。 「旅の道のりは、あなたには長すぎるから」と付け加えて。
神様は、私たちが一度の休息だけでは回復しきれないことも、これからの道のりが自分一人の力では歩けないほど長いことも、最初から全部わかっていらっしゃいます。 神様は、あなたが「完璧な預言者」であることよりも、あなたが「健康で、満たされていること」を優先してくださるお方です。
5. 今日という日の過ごし方:神様のお気遣いを受け取る
聖書通読を頑張っているクリスチャンの皆さま。 今日という第17週の最終日は、あなたにとっての「エニシダの木の下」です。
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自分を責めるのをやめましょう:
「もっと読まなければ」「信仰が足りない」という声が聞こえてきたら、「主が、今は休んでいいと仰っている」と自分に言い聞かせてください。 -
「五感」を喜ばせましょう:
エリヤが焼き立てのパンの香りと、水の喉越しに癒やされたように、あなたも今日、美味しいお茶を飲み、心地よい音楽を聴き、ふかふかの布団で眠ることを、自分に許してあげてください。 -
神様の「触れる手」を感じましょう:
静かな時間に、主があなたの肩にそっと手を置いてくださっていることを想像してください。神様は、あなたの「成果」ではなく、「あなた自身」を愛おしく思っておられます。
あなたがホッと一息つき、心と体にエネルギーが満たされること。それこそが、神様が今日、あなたに一番望んでおられることです。
「お疲れ様。よくここまで歩いてきたね。さあ、今日はゆっくり食べて、おやすみなさい。明日のことは、わたしがもう整えてあるから。」
神様のそんな温かな独り言が、あなたの心の奥深くに届く一日となりますように。 来週からの歩みも、この「パンと水」の恵みを力にして、またなごやかに進んでいきましょう。

