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【聖書通読第9週6日目】きよめを必要とする私たちに、主は道を備えておられる
レビ記12章/ルカ3章
今日の通読は、レビ記12章とルカ3章です。
レビ記12章は、出産後のきよめについて語る章です。
ルカ3章は、バプテスマのヨハネが現れ、悔い改めを宣べ伝え、イエス様が公の働きを始められる章です。
一見すると、出産後の規定と、荒野で語るヨハネの姿は、あまりつながらないように思えるかもしれません。もちろん無理につなげる必要はないのですが・・・
けれど、この二つの章を一緒に読むと、
人は神の前にきよめを必要とする存在であり、神はそのための道を備えておられる、という大きな流れが見えてきます。
レビ記12章では、女性が出産した後、一定期間を経てきよめのささげ物をすることが命じられます。
ここで大切なのは、出産そのものが悪いことだという意味ではないということです。
むしろ、いのちの誕生は神の祝福の中にあります。
それでもなお、人間は神の前に「きよめを必要とする存在」であることが示されているのです。
レビ記は繰り返し、人間が神の聖さの前にそのまま立てる者ではないことを教えています。
罪は行いだけにとどまらず、人間の存在全体が神のきよめを必要としているのです。
また、この章では、貧しい人のために、小羊が用意できないなら山鳩や家鳩でもよいとされています。
ここにも神のあわれみがあります。
神は、きよめの道を一部の豊かな人だけのものにはされませんでした。
だれにでも、神の前に出る道を備えておられるのです。
このことは、後にマリアとヨセフが幼子イエスを神殿に連れて行ったとき、鳥をささげたことともつながります。
救い主の家族もまた、貧しい者の側に立っておられました。
神の救いは、届きにくい高い場所にあるのではなく、へりくだる者にも届くように備えられているのです。
この流れを受けてルカ3章を読むと、
バプテスマのヨハネの登場がよく分かります。
ヨハネは荒野で、「悔い改めなさい。主の道を整えなさい」と叫びます。
彼は、人々にただ宗教的な気分になることを勧めたのではありません。
「悔い改めにふさわしい実を結びなさい」と語り、今の生き方が変わることを求めました。
持っている者は分け合いなさい。
取りすぎるな。
人を脅すな。
満足しなさい。
このように、悔い改めは心の中だけで完結するものではなく、具体的な生活に現れるべきものとして語られています。
そしてヨハネは、自分よりも力ある方が来られると告げます。
自分はその方の履き物のひもを解く値打ちもない、と言います。
ヨハネの役割は、自分が中心になることではなく、救い主を指し示すことでした。
ここに信仰の基本があります。
人は、自分で自分を救うことができません。
だからこそ、救い主を迎える準備が必要なのです。
その後、イエス様がバプテスマを受けられます。
ここで不思議に思うのは、イエス様は罪のない方なのに、なぜ悔い改めのバプテスマを受けられたのか、ということです。

それは、主が罪人の列の中に立ってくださったからです。
罪を犯したことのない方が、罪ある人々の側に立ち、彼らを救う道を歩み始められたのです。
この場面は、十字架への道の始まりでもあります。
主イエスは遠くから救いを命じる方ではなく、私たちのところまで下って来て、私たちの側に立ってくださる救い主なのです。
さらに、イエス様が祈っておられると、天が開け、聖霊が鳩のように下り、父の声がします。
「あなたは、わたしの愛する子。わたしはあなたを喜ぶ。」
ここに、神の救いの確かさがあります。
この方こそ、父なる神が喜び、受け入れ、世に遣わされた救い主なのです。
レビ記が教えてきた「きよめが必要だ」という現実に対して、ルカ3章は「そのきよめの道が、ついに来られた」と告げています。
今日、神様が私たちに望んでおられるのは、
まず自分がきよめを必要とする者であることを認めることです。
自分は大丈夫、自分は分かっている、と思う心を下ろして、「主よ、私はあなたのきよめが必要です」と言うことです。
また、悔い改めを気持ちだけで終わらせず、生活の中に実を結ぶことです。
人への接し方、言葉、持ち物、お金、毎日の選び方の中に、神に向かう心が表れていくことを、神は望んでおられます。
今日の問いはこうです。
あなたは、自分の力で整ってから神に近づこうとしていないでしょうか。
あるいは、悔い改めを考え方だけの問題にして、生活はそのままにしていないでしょうか。
レビ記12章は、人は神の前にきよめを必要とする者だと教えます。
ルカ3章は、そのきよめの道として、救い主が来られたことを示します。
だから今日、私たちは恐れずに、大胆に主の前に出ていくことができるのです。
主は、きよめを必要とする私たちのために、すでに十字架と復活という素晴らしい御業によって道を備えてくださったのですから。

