『死んだ男の残したものは』という歌を知っていますか?

最近、詩人の谷川俊太郎さんが亡くなったとニュースで聞きました。

谷川俊太郎さんで思い出す詩があります。

それが

『死んだ男の残したものは』(谷川俊太郎作詞、武満 徹作曲)という歌です。

1965年4月22日にベトナムの平和を願う市民の集会が日本で開かれました。そのために作られ、その日、声楽家の友竹正則さんによって歌われた反戦歌で、その後いろいろな人が歌っています。

高石友也さんや森山良子さんなども歌っています。

谷川俊太郎さんは、国語の教科書などにもよく出てきていた有名な詩人です。

武満 徹という作曲家もクラシックでは相当有名な方らしいです。

歌詞もいろいろ考えさせるのですが、メロディーもすごく好きです。

まず森山良子さんが歌っている動画を見てください。

 

現在、ウクライナとロシアや、その他の国でも熾烈な戦争が繰り広げられています。

この時代だからこそ、一度こころをしずめて聞いてください・・・

 

歌詞をじっくり見てください・・・

 

んだ男の残したものは 一人の妻と一人の子供 

には何も残さなかった 墓石ひとつ残さなかった

 
んだ女の残したものは しおれた花と一人の子供 
には何も残さなかった 着物一枚残さなかった                                                                                                   

んだ子供の残したものは ねじれた足とかわいた涙
には何も残さなかった 思い出一つ残さなかった

 

んだ兵士の残したものは こわれた銃とゆがんだ地球

には何も残せなかった 平和ひとつ残せなかった
 

んだ彼らの残したものは 生きてる私 生きてるあなた

には誰も残っていない 他には誰も残っていない

 

死んだ歴史の残したものは 輝く今日とまた来る明日
他には何も残っていない 他には何も残っていない

 

戦争の悲惨さを見事に歌っています。

多くの人は、戦争をすることは良くないことであり悪いことであると十分に知っています。

また、戦争で人の命を奪うことなどもってのほかのことであるとわかっているのです。

しかし、相手が自分達をせめて殺そうとしている。だから自分の家族や友人そして愛する人たちのためにも自分達の国を守らなければならない。

戦わなければ自分達が殺されてしまう。相手がせめて来るから戦わなければなければならない。相手が悪いから仕方がないと相手のせいにして、自分の側を正当化する。

人間のうちにある罪は、自分を正当化します。そのために相手が悪いから仕方がないと相手のせいにします。

 

しかし、私たちの人生に当てはめてみたらどうでしょう。

あなたは、わたしは、いったい何を残すことができるのでしょう。

あなたは、この世で素晴らしい成功をおさめた方かもわかりません。

お金や財産や業績を残すことはできるでしょう。

しかし、それらは永遠のものでしょうか。

この世の成功者と呼ばれている多くの人に、ある時インタビューがされました。

その質問は、単純に『あなたは幸せですか?』というものでした。

すると、その質問に対する多くの人の答えは、出来ることならもう一度人生をやり直したいと強く思っているということがわかりました。

すなわち多くの物を手に入れても満足を得ることができなかったということです。

栄華を極めたソロモンでさえ『空の空。すべては空。』と言いました。

すなわち、すべてが空しいとなげいたのです。
そして、こう忠告しました。

『あなたの若い日に、あなたの創造者を覚えよ。』と。

 

あなたは、何を残すことができるのですか。

何を残したいのですか。

いつかは消えてしまう、またいつかはなくなってしまうような物を、本当にあなたは満足の土台としていいのでしょうか。

 

ムーディーという伝道者が、子供達に黒板の真ん中に横線を引き上下を区切りました。

その下のスペースに『地上の宝』と書きました。

線の上のスペースには『天の宝』と書きました。

そして、子供達に自由に、地上の宝は何かについて発言してもらいました。

その時に出た、地上の宝は、お金、高級スポーツカー、宝石、豪華な邸宅、など多くの人が求めている高級品でした。

そして、永遠に残る天の宝について聞くと、天国の永遠のいのち、神様の愛、神様の祝福、神様にある喜び、平安、満足などがあげられました。

そして、
ムーディーは、『地上の宝』の横に『消えていつかはなくなる物』と書きました。

また、上のスペースの『天の宝』の横に『永遠に残るもの』と書きました。

子供達は、本当に大切なものは何かを知ることができました。

 

聖書 マタイの福音書6章19節〜21節◉

 自分の宝を地上にたくわえるのはやめなさい。そこでは虫とさびで、きず物になり、また盗人が穴をあけて盗みます。 自分の宝は、天にたくわえなさい。そこでは、虫もさびもつかず、盗人が穴をあけて盗むこともありません。 あなたの宝のあるところに、あなたの心もあるからです。 そこでは、虫もさびもつかず、盗人が穴をあけて盗むこともありません。
あなたの宝のあるところに、あなたの心もあるからです。

 

私がまだ勤めていた今から10年くらい前のときに、職場で、2020年の東京オリンピックの話になりました。大半の人が、楽しみにしているという声でした。
でも、なかにはあと数年生きて東京オリンピックが見れるかどうか心配だ生きているだろうかと言う年配の人がいました。そう言われると、その時わたしも2020年の東京オリンピックの時に生きているかどうかわからないなぁと思い、東京オリンピックが見れるのかどうかわからないと思いました。
そのとき、ある年配の人が、年配の人から先に死ぬとは限らない、若いものでも先のことはわからないということを言いました。

そうです、人はいつこの地上のいのちを終えるかわからないのです。

しかし、この地上のいのちの最後は、本当は終わりではなく、永遠のスタートなのです。

『あなたの若い日に(年齢ではなく、現在の刻一刻とすぎる今があなたにとって一番若い日です。すなわち出来るだけ早く)、

あなたの創造者を覚えよ。

わざわいの日が来ないうちに、また「何の喜びもない」と言う年月が近づく前に。』

                                                                      旧約聖書 伝道者の書 12章1節

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