【ホッとひと休み】「最初の質問」という詩にあなたはどう答えますか?

 

最近、見つけて、すごく気に入っている詩です。

中学3年生の国語の教科書に載っている詩だそうです。

まず、ゆっくり、自分自身に問いかけながら読んでください。

 

【最初の質問】       長田 弘

今日あなたは空を見上げましたか。

空は遠かったですか、近かったですか。

ISDES031
雲はどんな形をしていましたか。

風はどんなにおいがしましたか。

あなたにとって、いい一日とはどんな一日ですか。

「ありがとう」という言葉を今日口にしましたか。

 

窓の向こう、道の向こうに、何が見えますか。

雨の滴をいっぱいためたクモの巣を見たことがありますか。

樫の木の下で、あるいは欅の木の下で、

立ち止まったことがありますか。

街路樹の木の名前を知っていますか。

樹木を友人だと考えたことがありますか。

 

この前、川を見つめたのはいつでしたか。

砂の上に座ったのは、草の上に座ったのはいつでしたか。

「美しい」と、あなたがためらわず言えるものは何ですか。

好きな花を七つ、挙げられますか。

あなたにとって「わたしたち」というのは、だれですか。

 

夜明け前に鳴き交わす鳥の声を聴いたことがありますか。

ゆっくりと暮れていく西の空に祈ったことがありますか。

何歳の時の自分が好きですか

上手に年を取ることができると思いますか。

世界という言葉で、まず思い描く風景はどんな風景ですか。

MAART001

今あなたがいる場所で、耳を澄ますと、何が聞こえますか。

沈黙はどんな音がしますか。

じっと目をつぶる。すると何が見えてきますか。

問いと答えと、今あなたにとって必要なのはどっちですか。

これだけはしないと心に決めていることがありますか。

 

いちばんしたいことは何ですか。

人生の材料は何だと思いますか。

あなたにとって、あるいはあなたの知らない人々にとって、
幸福って何だと思いますか。

 

時代は言葉をないがしろにしている。
あなたは言葉を信じていますか。

 

 

 

※この詩では、いくつもの質問がちりばめられています。

 

30個ともいえるし31個ともいえる質問です。

あなたは、どれだけの質問に答えることができますか。

 

人は、質問を受けると、身構えてしまうものです。

なぜなら、うまく答えようとか、いい答えをしたいと思ってしまうからかもしれません。

 

でも、人は何も考えずにいると、何に対しても無感動になってしまいます。

ですから、自分自身にいろいろなことを問いかけてみるということは、新しい発見や喜びを掘り起こすことになるかも知れません。

 

毎日毎日、いろいろなことに興味を持って、自分自身にいろいろなことを問いかけながら

 

新しい喜びを発見し、

 

新しい愛を育み、

 

新しい出会いを経験し、

 

新しい希望を抱いて

 

神様とともに少しづつでも、前進していきたいと願っています。

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