
この記事の目次
主にあって新しく歩み出す2026年
― 神様の愛に包まれ、イエス・キリストとともに ―
冒頭 新しい年は「神様からの招待状」
新しい年を迎えるにあたって、心から主なる神様を崇めます。
私たちは、移り変わる時代の中にあっても、決して変わることのない神様の恵みと愛によって、ここまで導かれてきました。
聖書はこう語っています。
「主の恵みは尽きることがなく、そのあわれみは尽きない。
それは朝ごとに新しい。
『あなたの真実は大きい。』」
(哀歌3章22~23節)
新しい年の始まりに、
私たちはこの真実の上に立ち、
イエス・キリストを信じ、イエス・キリストに従い、
主とともに歩む一年を始めたいと願います。
新しい年を迎えるとき・・・
年が変わるというのは、ただカレンダーの数字が一つ進むことではありません。
それは、神様から一通の招待状を受け取ることに似ています。
「さあ、今年も一緒に歩みましょう!」と、
神様はそう語りかけておられます。
聖書は、新しい歩みの原点をこう示します。
「主の恵みは尽きることがなく、そのあわれみは尽きない。それは朝ごとに新しい。」。
私たちはつい、「去年はあれができなかった」「失敗が多かった」と振り返ってしまいます。
しかし神様は、過去を責めるために新しい年を与えておられるのではありません。
恵みを新しく受け取らせるために、新しい年を用意してくださっているのです。
例えば、長い旅の途中で靴がすり減り、汚れてしまっても、朝、新しい靴ひもを結び直すだけで歩き出す気力が戻ることがあります。
人生も同じです。
昨日の疲れや失敗を抱えたままでも、
今日、神様の前に立ち「主よ、今年もよろしくお願いします」と祈るなら、
そこから新しい歩みが始まります。
神様はあなたを助け、導き、
あなたの人生を通してご自身の栄光を現そうとしておられます。
その期待と希望の中で、新しい年を始めましょう。
冒頭にふさわしい賛美(2曲)
- Count Your Blessings(聖歌604番)
人生の中の恵みを数えるゴスペルフォークの名曲
(日本語要旨:困難の中でも主の恵みを数えなさい)
-
【賛美歌】善き力に囲まれて ~Von guten Mächten wunderbar geborgen~
第1章 振り返ると、神様の愛は確かにそこにあった
過ぎ去った一年を振り返るとき、
喜びだけでなく、苦しみや試練も思い起こされるかもしれません。
しかし聖書は、私たちにこう語りかけます。
「わがたましいよ。主をほめたたえよ。
主の良くしてくださったことを何一つ忘れるな。」
(詩篇103篇2節)
私たちは時に、
「できなかったこと」
「失ったもの」
ばかりを数えてしまいます。
しかし神様は、
「わたしがあなたに与えた恵みを数えなさい」
と招いておられます。
失敗の中にも守りがあり、
涙の中にも支えがありました。
ここまで歩んで来られたこと自体が、
すでに神様の恵みの証しなのです。
一年を振り返るとき、私たちは無意識のうちに減点方式で自分を評価してしまいます。
「もっとできたはずなのに。」
「ここが足りなかった。」
そんな思いが心を占めることがあります。
しかし聖書は、まったく違う視点を示します。
「主の良くしてくださったことを何一つ忘れるな。」。
例えば、夜空に雲が広がって星が見えない日があります。
けれども、星が消えたわけではありません。
雲の向こうで、確かに輝き続けています。
あなたの一年にも、雲のような出来事があったかもしれません。
病、失望、人間関係の悩み。
しかし、その向こうで神様の愛は消えていませんでした。
支えられた瞬間。
守られた出来事。
「一人ではなかった」と気づいた経験。
それらはすべて、神様の愛の足あとです。
振り返るときは、自分を責めるためではなく、
恵みを見つけるために振り返りましょう。
第1章要約 すべては神様の恵みの中にあった
主題
「振り返るとき、私たちは恵みの中に立っていた。そしてこれからも・・・」
中心聖書箇所
-
詩篇103篇2節
-
哀歌3章22〜23節
要点
-
過ぎ去った一年を振り返って神様の恵を数えましょう。
-
喜びも苦しみも、すべてが無駄ではなかった・・・
-
神様は「沈黙」しておられたのではなく、「静かに支えておられた。」
信仰の方向性
-
「うまくいった一年」ではなく「守られた一年」だった
-
涙の中にも、数えきれない恵みがあった
-
Count Your Blessings(主の恵みを数える信仰)へ
第1章にふさわしい賛美(2曲)
・「主われを愛す(Jesus Loves Me)」
→ 神の変わらない愛を歌う、子どもから大人まで親しまれている讃美歌。
- Amazing Grace
過去さえも恵みに変える神の救いを歌うゴスペル
第2章 神様は、今年もあなたと同じ船に乗っている
新しい年を迎えるとき、
私たちは未来への期待と同時に、不安も覚えます。
けれども、聖書ははっきりと語ります。
「イエス・キリストは、きのうもきょうも、いつまでも同じです。」
(ヘブル人への手紙13章8節)
時代は変わります。
私たちの環境も、体力も、状況も変わります。
しかし、主ご自身は変わりません。
さらにイエス様は、こう約束されました。
「見よ。わたしは世の終わりまで、いつも、あなたがたとともにいます。」
(マタイの福音書28章20節)
新しい年も、
私たちは一人で歩むのではありません。
主がともにおられる。
この約束が、私たちの恐れを平安へと変えます。
新しい年が始まると、未来への不安が顔を出します。
健康のこと。
生活のこと。
先の見えない心配。
しかし聖書は断言します。
「イエス・キリストは、きのうもきょうも、いつまでも同じです。」。
人生は、穏やかな湖というより、海に似ています。
突然、波が高くなることもあります。
しかし大切なのは、波があるかどうかではありません。
誰が船に乗っているかです。
イエス・キリストは、あなたの人生の船に共に乗っておられます。
遠くから見守る神ではなく、
揺れの中で共に立ち、共に耐えてくださる主です。
不安を感じたとき、
「主よ、今ここにあなたがおられますことを感謝します。」
そう祈ってみてください。
主の臨在が、心を静めてくれます。
(第2章要約)新しい年も、主は変わらず共におられる
主題
「未来は不確かでも、主の臨在は確かで揺るぎません。」
中心聖書箇所
-
ヘブル13章8節
-
マタイ28章20節
要点
-
年が変わっても、神様は変わらない
-
私たちの状況よりも、主の約束のほうが確か
-
「わたし(イエスキリスト)は、世の終わりまであなたと共にいる」という主の絶対的約束の言葉が揺るがない土台である。
信仰の方向性
-
先の見えない不安を見るのではなく、きのうも今日もいつまでも共にいてくださるイエス様だけを見上げましょう。
-
どんなことがあっても「恐れなくてよい理由」は、主が共におられることです。
-
未来を心配する信仰から、主に委ねる信仰へ
第2章にふさわしい賛美(2曲)
- It Is Well With My Soul(やすけさは川のごとく)
嵐の中でも与えられる平安の賛美
・『主は我が力』 God Is The Strength of My Heart
神が避け所であることを告白する信仰という言葉から、「もっと頑張らなければ」と感じる方もいるでしょう。
第3章 しかし聖書が語る信仰は、努力ではありません。
私たちが新しい年を迎えるとき、
もう一度、信仰の中心を確認したいと思います。
聖書は、信仰の本質をこう語ります。
「神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに、世を愛された。
それは御子を信じる者が、一人として滅びることなく、永遠のいのちを持つためである。」
(ヨハネの福音書3章16節)
イエス・キリストを信じるとは、
自分の努力や功績に頼ることではありません。
神様の恵みを、そのまま受け取ることです。
そして聖書は、こうも約束しています。
「こういうわけで、今や、キリスト・イエスにある者が罪に定められることは決してありません。」
(ローマ人への手紙8章1節)
新しい年を、
「自分は足りない」という思いではなく、
「キリストにあって受け入れられている」という確信をもって歩みましょう。
「神は、そのひとり子をお与えになったほどに、世を愛された」。
例えば、深い穴に落ちた人が、上から差し出された手を見る場面を想像してください。
必要なのは腕力ではありません。
差し出された手を信じて、つかむことです。
信仰とは、神様の愛に身を委ねることです。
弱さを認め、助けを求めることから始まります。
(第3章要約)イエス・キリストを信じるとはどういうことか
主題
「信じるとは、頭だけでなく人生を神様にゆだね恵みを受け取ることです。」
中心聖書箇所
-
ヨハネ3章16節
-
ローマ8章1節
要点
-
信仰は努力や功績ではなく、恵みを受け取ること。
-
イエス・キリストを信じるとは、罪の赦しと新しい命を恵みを信じて受け取ることです。
-
信仰の歩みにおいてたとえ失敗しても、もうすでに過去現在未来の罪が全て赦されていること、そして罪はもうすでにイエス様が十字架で裁かれてくださったという福音を信じ続けることが大切である。
信仰の方向性
-
「信仰が弱い自分」への慰めと、弱さのうちに神様の恵みが完全にあらわされるという恵みを信頼しましょう。
-
信仰の中心は「どれだけできたか」ではなく「誰を信じているか」です。
-
新しい年を、「恵み」に立って信仰だけで歩き出すことができるということが励ましである。
第3章にふさわしい賛美(2曲)
- I Surrender All(主の手にゆだねて)
すべてを神に委ねる信仰の告白
- In Christ Alone
希望と救いがキリストにあることを歌う現代賛美
第4章 従うとは、安心できる道を選ぶこと
イエス様を信じることは、
同時に、イエス様に従う人生へと招かれることでもあります。
イエス様は言われました。
「だれでもわたしについて来たいと思うなら、
自分を捨て、自分の十字架を負い、そしてわたしについて来なさい。」
(マタイの福音書16章24節)
従う道は、決して楽な道ではありません。
しかし、そこには確かな約束があります。
「わたしが来たのは、羊がいのちを得、
またそれを豊かに持つためです。」
(ヨハネの福音書10章10節)
主に従うことは、
何かを失うことではなく、
本当のいのちを得る道なのです。
新しい年を、
日々の小さな従順を大切にしながら歩んでいきましょう。
「従う」と聞くと、縛られる印象を持つかもしれません。
しかし、イエス様が示す従順は、「自由への道」です。
例えば、初めて行く場所で正確なナビがあれば、安心して進めます。
人生も同じです。
主に従うとは、最も確かな道を選ぶことです。
小さな選択の中で、
「主ならどうされるだろう。」
そう考えることが、従う信仰です。
(第4章要約)イエス・キリストに従う一年を生きる
主題
「主に従う道は、いのちの道です。」
中心聖書箇所
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マタイ16章24節
-
ヨハネ10章10節
要点
-
従うことは失うことや辛い犠牲は払うことではなく、いのちを得ることでありイエス様が喜んでくださることです。
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十字架の道は苦しみだけでなく、復活の希望につながる
-
日常の小さな従順が、信仰をどんどん育て「イエスキリストに似た者とされる。」
信仰の方向性
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「大きなこと」より「今日の一歩」
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家庭・仕事・教会・人間関係の中で従う信仰
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「主よ、用いてください」という祈りへ
第4章にふさわしい賛美(2曲)
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- Trust and Obey(主に信頼し従え)
従順の中にある祝福を歌う賛美
- Trust and Obey(主に信頼し従え)
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イエスがいるから (Because He Lives) ※イエス様がおられるから大丈夫、どんなことがあっても・・・
第5章 神様は、あなたを通して働こうとしている
私たちはしばしば、
「自分には何もできない」
と思ってしまいます。
しかし神様は、こう語られます。
「だれをわたしは遣わそう。だれが、われわれのために行くだろう。」
私は言った。
「ここに私がおります。私を遣わしてください。」
(イザヤ書6章8節)
神様は、
完全な人ではなく、
主に頼る人を用いられます。
聖書はこうも言います。
「神はこの世の弱い者を選ばれました。
それは、強い者をはずかしめるためです。」
(第一コリント1章27節)
新しい年、
「主よ。私を用いてください。」
という祈りを、心からささげて歩みましょう。
「自分には何もできない。」
そう思うのは自然なことです。
しかし神様は「能力」よりも、「心」をご覧になります。
割れた器でも、水を注げば誰かを潤します。
あなたの言葉、祈り、存在は、神様の御手の中で用いられます。
(第5章要約)主に用いられる人生を願って
主題
「小さな私でも、主の御手の中で用いられる」
中心聖書箇所
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イザヤ6章8節
-
第一コリント1章27節
要点
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神様は強い人ではなく、主に頼る人を用いられる
-
年齢・過去・弱さは妨げにならない
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「用いたまえ我が主よ」という献身の祈りを捧げましょう。
信仰の方向性
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自分を過小評価している人への励まし
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主は「あなた」を必要としておられる
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新しい年を「主にささげる一年」に
第5章にふさわしい賛美(2曲)
- Jesus Use Me(用いたまえ我が主よ)
主に用いられたいと願う献身のゴスペルフォーク
-
【賛美】私をお使いください -マザー・テレサの祈り- 「私を遣わしてください」という祈りの賛美
終章 今日という一日に、一歩を踏み出そう
新しい年の始まりに、
私たちはこの御言葉を胸に刻みたいと思います。
「だれでもキリストのうちにあるなら、その人は新しく造られた者です。
古いものは過ぎ去って、見よ。すべてが新しくなりました。」
(第二コリント5章17節)
過去に縛られる必要はありません。
主にあって、いつでも新しく始めることができます。
そしてパウロは、こう告白しています。
「後ろのものを忘れ、ひたむきに前のものに向かって進み、
神がキリスト・イエスにあって上に召してくださるという、その賞を目指して走っています。」
(ピリピ人への手紙3章13~14節)
主にあって、
希望をもって、
新しい一年を歩み出しましょう。
新しい年は、一気に変わることを求められていません。
今日という一日に忠実に生きることが求められています。
例えば、
一節の聖書を読む。
感謝を一つ口にする。
誰かのために祈る。
その一歩が、神様の大きな御業につながります。
(終章要約)希望をもって歩み出そう
主題
「主にあって、今日から新しく」
中心聖書箇所
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第二コリント5章17節
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ピリピ3章13〜14節
要点
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過去に縛られず、前を向いて歩む
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主にあって、いつも新しく始められる
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希望をもって一歩を踏み出す祝福の言葉
信仰の祈り
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新しい年を主に委ねる祈り
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教会・一人ひとりへの祝福祈祷
【H3】終章にふさわしい賛美(2曲)
- Blessed Assurance(確信に満ちて)
救いの喜びと確信を歌う賛美
God Bless You - 作曲 岩渕まこと
派遣と祝福にふさわしい祝祷賛美
祝福の言葉(結び)
主があなたを祝福し、あなたを守られますように。
主が御顔をあなたに向け、恵みを与えられますように。
主が御顔をあなたに向け、平安を与えられますように。
